今年は巨人、五輪イヤーは阪神の算段も!? 原辰徳vs矢野燿大「長嶋茂雄と掛布雅之の代理戦争」 (5/5ページ)

日刊大衆

それでは、矢野新監督はどんな采配を振るうのか。

「2軍監督時代、ノーサインでどんどん走らせ、盗塁数はリーグ1位の163個を記録。逆に盗塁死もリーグ1位でしたが、矢野監督は失敗しても、けっして選手を叱ることはなかった。放任主義で、のびのび野球をさせていたんです」(前出の阪神担当記者)

 非情に徹する巨人の原監督とは真逆の指導方針だ。「そうはいっても、まさか1軍でノーサインということはないでしょう。そこはバランス感覚に富む捕手出身の監督。長打力が不足しているチームだけに、堅実な野球をしてくるはず」(前出のOB)

■セ・リーグ1の呼び声高い投手陣

 そんな矢野監督が期待するのは、リーグ・ナンバーワンの呼び声高い投手陣だ。「今季から日本人枠になったメッセンジャー、オリックスからFA移籍した西勇輝らで表のローテを組む方針です。13勝を挙げて中日から移籍してきたガルシアを、裏ローテの中心に回せるのも強みですね。このほか、岩貞祐太や秋山拓巳、ストレートのキレが魅力の小野泰己、才木浩人といった伸び盛りの若手投手も育ってきました。そこに2軍落ちした藤浪晋太郎が加わったら、確実に投手王国を築けます」(前出のスポーツ紙デスク)

 リリーフ陣も、桑原謙太朗、藤川球児、岩崎優、能見篤史、新加入のジョンソンと豊富。守護神のドリスにやや不安感は残るものの、「矢野監督は藤川を抑えに回し、ドリスとの“ダブルストッパー構想”を温めています」(担当記者)

 しかも、今季の阪神は対広島戦の全9カードのうち、6カードで表ローテを組める日程。「昨季、阪神は広島に10勝15敗と大きく負け越しました。表ローテで自慢の投手陣をぶつければ、今季の結果は逆転する可能性も出てきます」(前同)

 攻撃面で課題を残しつつも、阪神もまた、広島の4連覇を阻止するチャンスは十分にあるという。

 最後に阪神ファンに話を聞くと、「優勝は来年。今年は巨人でええわ。なんでかって? それはな、64年の東京五輪の年に阪神が優勝してるからや。巨人は、その前の年の63年に優勝してる。せやから、今年は巨人が優勝。で、五輪の年にまた阪神が優勝する算段や」

 来年は、その東京オリンピックの年。ファンの期待に両チームは応えられるか。3月29日、長く熱い戦いの幕が開く!

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