伝説の「平成・春のセンバツ対決」1日に2度目の延長15回引き分け再試合! (1/2ページ)

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伝説の「平成・春のセンバツ対決」1日に2度目の延長15回引き分け再試合!

 2017年に開催された第89回春の選抜。大会7日目に前代未聞の珍事が起きた。

 この日は2回戦3試合が行われたのだが、その2試合目の福岡大大濠対滋賀学園の一戦が緊迫した投手戦となり、結局1‐1の同点のまま、延長15回引き分け再試合に。その熱戦の余韻が残る中、第3試合の健大高崎(群馬)対福井工大福井の戦いが幕を開けたのだが、この試合も予想を遥かに超える大熱戦となったのだ。

 小雨の中、試合開始。最初にチャンスをつかんだのは健大高崎だった。3回裏1死後から8番・投手の伊藤敦紀が左前安打で出塁したのをきっかけに2死一、二塁とすると2番・小野寺大輝が右中間へ2点適時三塁打。さらに3番・安里樹羅のセーフティスクイズ、4番・山下航汰の右前適時打と続き、一挙に4点を先制したのだ。

 対する福井工大福井は5回表に反撃。2死後から途中出場の2番・佐藤が中前安打を放ち出塁。さらに3番・井上開都と4番・山岸旭が連続四球を選び満塁とすると、5番・島谷元貴がライトの頭上を越す走者一掃の3点適時三塁打を放ち、3‐4とたちまち1点差に詰め寄る。直後に健大高崎に1点を追加されたが、福井工大福井は6回表にも打線がつながりを見せる。2死無走者から、まずは9番・投手の播石達哉が右翼線二塁打を放つと、1番・北川智也と2番・佐藤が連続四球で満塁のチャンスを作る。ここで打席に入った3番・井上の打球は深く守っていたセンターの前に。これがポトリと落ちる3点適時二塁打となり、ついに6‐5と逆転したのである。

 しかし、両軍の打線が活発なだけに試合はここからさらに二転三転。7回裏に健大高崎がふたたび同点に追いつくと、そのまま6‐6の同点で試合は最終回の攻防へ。9回表、福井工大福井は先頭の2番・佐藤が右前打で出塁すると、1死後からこの試合ここまでノーヒットだった4番・山岸が左中間へ殊勲の適時三塁打。7‐6と勝ち越しに成功する。だが、試合は終わらない。その裏、健大高崎は先頭の2番・小野寺がエラーで出塁したのをきっかけに2死ながら二、三塁とすると6番の代打・安藤論の打席だった。二塁走者の安里のリードが大きいと踏んだ福井工大のエース・播石は二塁へけん制。しかしその身体が時計回りに動いた瞬間、三塁走者の小野寺がホームへ突っ込んだのである。

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