上野駅の地下深くに、ゴーストタウンのような巨大空間があった かつての隆盛を語る「遺産」を歩く (4/4ページ)

上野から乗車する人は今も少なからずいて、需要に応えている
上野駅は新幹線が乗り入れる前も東北・北陸・信越への沢山の長距離列車でにぎわっていたが、それらはほとんど廃止されて在来線ホームも寂しげだ。普通列車も多くは上野東京ラインに乗り入れて東京方面に直通するので、ターミナル駅独特のにぎやかさや喧噪感は薄らいでいる。

時折近距離の普通列車がのんびりと停車して発車していく在来線ホーム
現在の上野駅でにぎわっているのはエキナカがあるエリアや、上野公園に近い公園口周辺など。上野の桜に動物園に博物館、またアメ横も近くて、日本人外国人問わず東京有数の観光地に行くべくこの駅で降りている。その反対に、地上の在来線ホームや新幹線ホームは閑散として、ゆったりした時間が流れている。

コンコースから新幹線改札に上るエスカレーター横にもシャッターで閉ざされた場所が
北の玄関口から観光客を迎える駅へ。上野駅の役目は昭和から平成、令和に至る30年間で大きく変わったが、北への旅人が集まる時代の名残だった空間は解体されずに次の時代を迎えようとしている。東京から列車に乗ると素通りしてしまう新幹線上野駅だが、時折上野から乗ってかつての旅人の気分になってみるのも面白い。