上野駅の地下深くに、ゴーストタウンのような巨大空間があった かつての隆盛を語る「遺産」を歩く (1/4ページ)
上野駅は、パンダに桜と、観光客でにぎわう上野の街の玄関口である。その駅の地下深くに、忘れられかけた歴史を伝える空間が残っていた。
まるでゴーストタウンのよう?
上野駅から新幹線に乗る時、地上から新幹線改札を通り、エスカレーターを乗り継いで地下の新幹線ホームに向かう。新幹線ホームは地下4階に立地しているが、そのすぐ上の地下3階に出ると、広大なコンコースが開けている。
しかし、新幹線とはいえ東京駅や新大阪駅に比べると格段に行きかう人は少なくがらんとした雰囲気がただよう。列車が来ない時間帯はほとんど人がいないことも。
何故こんな広大な空間が――と思いたくなるが、30年前、この駅が北に向かう新幹線のターミナルだった名残だ。

30年近く前は、このホームに「東京」の文字はなかった
旅人でにぎわった時代の面影
1985年3月14日、大宮止まりだった東北・上越新幹線が上野まで開業して地下30メートルの深い新幹線ホームが供用を開始した。当然、東北・上越新幹線の始発駅となったわけで、広いコンコースも当時の乗客数に対応したものだったと考えられる。

大宮側から見たコンコース。