テキストの「なんとなく買い」はNG 英語力を高めるたった一つの方法 (2/4ページ)
また、「単語を1日3時間覚えています」という生産性は低いけれど投下時間は大きいという根性型勉強法。これは非常に勿体ない。努力の割に英語力が伸びないというパターンです。
――週に1回のレッスンは時間が少なすぎるというのは理解できるのですが、なぜ生産性も低いと言えるのですか?岡田:英会話レッスンがそもそも何のための学習法なのかというと、野球に置き換えるところの練習試合なんです。「英会話の5ステップ」で考えたときに、英会話レッスンって、どこにも当てはまらない。つまり、鍛えるものではないんです。5ステップ全部を「試す」場なんですね。まさに、練習試合です。
野球の場合、守備が下手ならノックを受けますし、打撃ができていないなら素振りをします。イシューを解決するために行うのが練習ですよね。そして、成果を実戦の場で出してみましょうということで練習試合がある。
英語も同じです。本質的で効率のいい英語学習をするには、個別のイシューを解決するトレーニングをする必要があるんです。ただ、もちろんトレーニングばかりではいけなくて、練習試合は絶対に必要です。だから英会話レッスンを受ける。
――英会話レッスンはそれまでやってきたことを出す実戦の場というわけですね。岡田:そうです。英会話レッスンを受けることは悪ではないのですが、それだけをやっているとずっと練習試合をしていることになり、効率が悪いんです。練習にあたるトレーニングをしっかり積んだ上で適度に英会話レッスンをすると生産性は格段に上がります。
――また、投下時間の多さも大事というところで、本書を読むと改めて「楽して英語力を高める方法なし」ということを実感しました。「1日●分で英語力が上がる」CDブックみたいなものですとか、「中学英語で英会話はOK」を謳う本も書店でよく見かけます。ついに楽な学習法に流されていってしまっていたなと。岡田:そもそも英語学習は枝葉の議論ばかりで、「このメソッドをやればOK」「映画を観るのが効果的」というような本質的ではない話になりがちですよね。人によって抱えている課題も、習熟度も違うのに、「これさえやればOK」というのはありえないんです。この本を通して、枝葉の議論ではなくて本質的な議論を提示したかったというのはありますね。