大気に含まれる二酸化炭素の量が過去300万年で最大である可能性。地球は劇的な気候変動の中にある(ドイツ研究) (1/3ページ)
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現在、大気に含まれる二酸化炭素の量は、過去300万年で最大である可能性が濃厚であるようだ。
これほどのレベルともなれば、この期間全体で初となる劇的な気温の上昇をもたらすかもしれない、と最新の研究は主張している。
・氷河の拡大・後退サイクルの変化
現代は「第四紀」という地質時代に区分されている。258万8000年前から現在までの期間だ。
第四紀の始まりは氷河期で、グリーンランドから拡大した氷床が北アメリカやヨーロッパ北部の大半までをも覆っていた。
そして、こうした氷河は、地球の軌道の位置に応じて、4万1000年のサイクルで拡大と後退を繰り返していた。
しかし125万年から70万年前にもなると、不思議なことにこのサイクルが10万年間隔に延びた。
これを「中期更新世気候遷移」というが、地球の軌道自体は変わっていないのに、このような変化が生じた理由は大きな謎である。

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・大気中の二酸化炭素の減少
この謎に挑んだのが、ドイツ・ポツダム気候影響研究所のマッテオ・ウィライト氏らだ。
彼らは、大気の条件、海洋の条件、植生、地球規模の炭素量、塵、氷床といった多彩な変数を含めたコンピューターモデルで、中期更新世気候遷移の原因を突き止めようとした。
すると4万1000年のサイクルが10万年に延びるには、2つの現象が必要であると判明した――大気中の二酸化炭素が減少することと、氷河が「表土」という堆積層を削りとることだ。