葛飾応為、平田玉蘊、楠本いね…江戸時代をパワフルに突き進んだ女性たち! (2/3ページ)
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江戸後期の四条派の画家・平田玉蘊(ぎょくうん)は、20代半ばの頃、歴史家の頼山陽を愛し、京都を活動の拠点にする頼山陽を追いかけ京都に向かうものの、結婚が実現することはありませんでした。
地元・尾道に帰ってきた玉蘊を待ち構えていたのは、地元での根も葉もない様々なうわさでした。さぞかしつらかったと思いますが、絵を描く仕事で生きていくことを決意します。
そして妹の長男を養子にして後継者として育成したのです。ちなみに頼山陽は女流画家の江馬細香(さいこう)とも恋愛関係になっていたので、もし玉蘊が結婚していたら色々苦労させられていたかも…。
ドイツ人医師・シーボルトと長崎の遊女・お瀧の子だった楠本いねは医師でしたが、決して華やかな人生ではありませんでした。
むしろ、茨の道そのもの。父親のシーボルトは日本地図の国外持ち出しで日本追放になったので、瀧といねは周囲から冷たい目で見られることになりました。
縁談もなく独りで生きていくために、女医として修業を始めます。父親が信頼していた門弟の二宮敬作を訪ね、医術を学びました。