「子ども産んだほうがいいよ」がセクハラな理由 (4/6ページ)
「どこがそんなに好きなの?」と聞かれたら「オウフwww いわゆるストレートな質問キタコレですねwww」とカレー沢返し(※)を華麗にキメてほしい。
(※カレー沢返し/『非リア王』等の著作で大人気の作家、カレー沢薫先生のお得意のセリフ)
■おっさんのフリ見て我がフリなおせ
ゲイの知人男性は、男の上司から「あとは嫁さんもらうだけだな」と圧をかけられ、女の先輩から「彼女いないの? イケメンなのにもったいない」「普通に彼女いそうなのに、なんで? 誰か紹介しようか?」とやいやい言われて「マジでウザい」と嘆いていた。
目の前の相手が異性愛者とは限らないし、恋愛や結婚を求めているとも限らない。ひとりでも楽しく生きていける、完全生命体タイプもいる。そういう多様性を無視して「○○が普通」「○○するべき」と型を押しつけることから、ハラスメントは生まれる。
私は「おっさんのフリ見て我がフリなおせ」を標語にしているが、女だからこそやらかしがちな例もある。
「職場で女性の同僚がマッチョバーに行った話をして、『ムッキムキの乳を揉めるのよ!!』と大声で叫んでいた」という話を聞いて「それはやっちまうな、私も」と自戒した。
男がやったらアウトなことは、女がやってもダメなのだ。でもついうっかり「女だから、女同士だからOK」と気がゆるむときがある。そんなときは「今仕事中だから、その話はあとで」と注意して、正気に戻してあげよう。
腐女子の友人は「私も『ドSな年下攻めの結腸開発によるヤンチャ受け快楽堕ちシチュがどちゃシコ!』とかつい言っちゃいます」と反省していた。
それをツイッターや女子会で開陳するのはOKだが、オフィスのど真ん中で「どちゃシコ!」と叫ぶのはNGである。下ネタが悪いわけではなく、「TPOをわきまえろ」「公道をフリチンで歩くな」という話なのだ。
と、過去の自分に説教したい(砂浜に首だけ出して縦に埋めながら)
■「名誉男性」によるセクハラの助長
20代の私は呼吸するように下ネタを吐いていた。