オスのヤスデの生殖器は光る。紫外線に照らされると蛍光色を放つため種の判別に役立つ(米研究) (1/3ページ)
(c) Stephanie Ware, Field Museum
ヤスデの外骨格は紫外線に照らされると緑、黄、青、ピンクの蛍光色を放つ。だがそれは外骨格だけではない。オスの生殖器だって立派に輝くのだ。
じつはこれ、節足動物において一般的な現象で、サソリでは1950年代から研究が行われてきた。
進化生物学者のペトラ・シアヴァルト氏(米フィールド博物館)が引き出しからヤスデの標本を引っ張り出してみたのも、こうした研究がきっかけだったそうだ。
その結果、オスの生殖器も光を放つことが判明。それは研究者にとってとても便利な代物だった。1万2000種以上いるといわれるヤスデの種を判断しやすくなるのだから。・光る生殖器が種の判別を容易に
「ヤスデっていうのはとても研究しにくいんです。顕微鏡で観察するには大きすぎたり、反対に小さすぎて細かいところまで見えなかったり」とシアヴァルト氏はいう。
ヤスデの種を特定するさいには、昆虫やクモの場合と同じく、種によって独特の形状をした生殖器と外骨格を手掛かりにする。
そこで『Zoological Journal of the Linnean Society』に掲載された新しい紫外線による撮像法だ。
これを使えば、ぼんやり光ってはっきり見えるようになった生殖器と外骨格から、ほとんど同じに見えるヤスデの種をぱっと特定することができるのだ。