オスのヤスデの生殖器は光る。紫外線に照らされると蛍光色を放つため種の判別に役立つ(米研究) (2/3ページ)

普段は茶色に見えるオビヤスデであるが、紫外線の下ではパステルブルーに光る(c) Stephanie Ware, Field Museum
・ヤスデの生態の解明の一助に
ヤスデには1万2000種以上が存在する。
これらをより正確に定義することは、ヤスデの生態――とりわけ、異なる生態系に侵入種が入り込んだとき、どのような影響を与えるのか理解するうえで大切なことだという。
ちなみに光るのは、生殖肢(生殖器)に含まれるタンパク質のおかげだ。またクチクラという外骨格の一部が、紫外線を可視光にして反射することも関係している。
・オビヤスデの生殖肢
新撮像法では、焦点距離を徐々にずらしながら連続した写真を撮り、それをつなぎ合わせて完成させる。
ここで紹介した写真は、オビヤスデ(Pseudopolydesmus canadensis)の仲間で、小さい部類のヤツだ。
青みを帯びた足状の構造は、オスの生殖肢で、まさに最初は足である。

(c) Stephanie Ware, Field Museum
しかしオスが人間でいう思春期に差し掛かると、足が脱皮し、その中にあった筒状の構造が露わになる。
そして、さらにもう一皮むけたところで、もともと足だった部分がきちんと機能する生殖器として出来上がるという寸法だ。