〈目からウロコの健康術〉実際にはあなたも間違っていた!? 意外に知らない! 正しい薬の飲み方 (2/3ページ)

週刊実話



 放送メディアなどで講演活動をしている日本大学薬学部の高木千佳子教授は、こう説明する。
「狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患は、早朝から正午に発生しやすく、その理由は血圧の上昇が目覚めとともに著しいことや血液が固まりやすくなっていることが考えられます。そこで、早朝から午前中の時間帯の血圧をうまくコントロールすることが大切です。また、慢性関節リウマチで問題となる“朝のこわばり”は、関節周囲の炎症のむくみが朝方に強くなることにより起こります。歯痛などの痛みも、夜間から早朝にかけて発現するし、消化性潰瘍も夜間に胃酸の分泌が増加するために起きます。ですから、こうした時間帯に薬を飲用すれば効果が得られると言えるでしょう」
 冒頭部分で“魔の時間帯”にも触れているが、病気は我々を「隙あらば」と狙っている。だが、この悪魔は絶えず動き回っている訳ではないようだ。活発に動き回る時間とそうでない時間がある事が、疫学的調査で分かってきたと言われる。

 ここで、様々な疾患についての“魔の時間帯”を見てみよう。

●急性心筋梗塞、狭心症など虚血性疾患
 自律神経が副交感神経へスイッチする午前4〜6時の間は、心臓の脈拍数や血圧が急上昇するため、心臓への負担大きくなり、不整脈が起こりやすい。ピークは、目が覚めてから2時間以内に起こることが多い。その次のピークは夕方だ。

●気管支喘息
 朝4〜5時という朝の目覚め前に発作が起きる事が多い。気管支の太さが夜眠ると細くなり、明け方が最も細くなる。明け方は免疫力が衰えている上、気管支粘膜の過敏性を刺激する朝の冷たい空気も引き金になる。就寝前に発作を抑える薬を飲むと効果が出る。

●胃潰瘍
 胃酸の分泌は夜間に高まるため、胃潰瘍も夜中に出来やすい。夜中に食べると、さらに胃酸の分泌を高めることになる。潰瘍の薬は夜に服用したほうがよい。

●脳梗塞
 心筋梗塞と同じように、脳の血管が詰まるために起きる病気。心筋梗塞と同様、早朝から午前中に起きやすく“魔の時間帯”と言える。

●がん細胞の増殖
 細胞の増殖やホルモンの分泌など、体の代謝が最も活発になるのが夜間の睡眠中。
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