株式会社ストラテジックキャピタルが図書印刷株式会社への株主提案提出及び同提案に関する特集サイトの開設を公表 (6/7ページ)
③ 剰余金を処分する件
当社は、2016年9月に保有する株式会社リクルートホールディングス(以下「リクルート」という。)株式の半分を売却しており、その税引後の手取り額は、約121億円程度と算定されるため、当社取締役会が提案する配当金額に加え、この金額を今期の配当とされたい。そこで、前記の「提案する議題の内容③」に記載のとおり、1株当たり280円(総額約120億円)の配当を求める。
当社は、2018年12月末現在で、現預金約50億円、(短期)有価証券約178億円、そして約422億円の投資有価証券を保有しており、有利子負債は約4億円に過ぎない。これら現金類似資産の合計額の約646億円から有価証券売却に係る想定支払い税金を控除した金額(以下「ネットキャッシュ」という。)は約536億円となる。それぞれ当社の純資産の約72%及び時価総額の約132%(本年4月18日現在)に相当する巨額なものとなっている。
なお、2017年2月に発表された中期経営計画では、2017年度からの3年間で事業領域拡大に200億円及び事業構造転換に100億円と合計300億円を投資が予定されていた。しかし、事業領域拡大については、2019年3月末までで2社を合計約24億円で買収したのみである。そのうち1社については、買収前3年間の平均営業利益が約0.5億円に過ぎない会社の買収に13.2億円もの対価を支払ったのであり、この買収は明らかに当社の株主価値を毀損するものであった。我々は、事業領域拡大への大規模な投資は、凸版印刷グループとして決定すべきと主張してきたが、小規模であっても株主価値を毀損する買収は即刻停止するべきであると考える。また、事業構造転換については、本当に100億円もの巨額な投資が必要でそれに見合ったリターンが見込めるのであれば、そのリスクリターンを株主に対して情報発信した上で、速やかに事業構造転換のために投資を行って現在の事業の利益率を改善するべきである。
いずれにせよ、前記の通り、合計300億円もの投資計画を現状のまま進めることは、株主価値向上の観点から許容し難い。