天才テリー伊藤対談「カンニング竹山」(3)エンタメの目線をワイドショーに! (1/2ページ)
テリー 瀧さんの件もさ、「電気GROOVE」の相棒の石野卓球さんがSNSで発言し始めたら、ワイドショーは今度そっちを責め始めたじゃない。でもさ、そんなこと何の意味もないんだよ。むしろ、20代の頃からやっているという瀧さんの薬物依存の問題を語るべきでね。
竹山 そうなんですよね。どうすれば瀧さんを復帰させられるのか、を論じるべきで、あれだと、ただ卓球さんをイジっているだけで、僕なんかは「それ、見たいか?」って思うんですが。
テリー 少なくとも、制作側はそういう判断だよね。テレビは、それを見たい人が視聴者の8%でもいると踏めば、やる。
竹山 だったら、なおさら逆張りをする人がスタジオにいないとダメだと思うんですけどね。
テリー 最近だと、ネットから出てきた人もいるじゃない。そういう人たちって、たいてい発言する時に「ネットの意見としては」っていう冠がつくんだよ。「俺はこう思うんだけど」とは絶対に言わない。
竹山 よくありますね。もしかしたら社会全体が「俺はこう思う」と言うことをためらっているのかもしれないですね。
テリー でもね、それって結局は、その人の意見なんだよ。今は、そういう時代なのかもしれないね。そういう意味で言うと、俺、ウーマンラッシュアワーの村本(大輔)って好きなんだ。
竹山 ああ、なるほど。
テリー 今、彼の発言や行動はネットをはじめ、いろんなところで叩かれているけれど、あれはあれでいいと思うんだよね。ああいうタイプの笑いは、アメリカだったら高い評価を得られそうだし。
竹山 今までの芸人のイメージだと、あまり政治のことは語っちゃいけない、みたいな風潮がありましたから、村本に対しては、ちょっと活動家みたいなイメージを持っている人が多いと思うんですよ。でも、実はそうじゃなくて。