拒絶反応のない移植用臓器へ向けて。3Dプリンターで作られた血管ネットワークで脈打つ臓器(米研究) (3/3ページ)

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 しかも肺胞(肺の中でガス交換が行われるところ)が呼吸をするときに、赤血球が酸素を取り込めることまで確認されている。

 それだけではない。心臓・下肢静脈・リンパ系には二尖弁という血液の逆流を防ぐ機構が備わっているが、SLATEはこれすら作ることができるのだ。


・拒絶反応のない移植用臓器へ向けて

研究チームのジョーダン・ミラー氏(米ライス大学)によれば、さまざまな血管構造を作れるようになったことで、人工的な生体組織の設計の自由が大きく広がったという。

 今、最先端の科学では、人体の中に備わっている数々の構造を思いのままに作れるようになりつつあるのだ。
 

 現在、臓器移植を受けた患者は、拒絶反応を抑えるために免疫抑制剤を一生飲み続けなければならない。

 しかし、SLATEの技術を応用して、患者自身の細胞から臓器を作ることができれば、そのような煩わしい思いからも解放できるようになるはずだ。

 この技術はまだ完全なものではなく、完成までにはしばらく時間がかかることだろう。その開発スピードを最大限まで引き上げるために、研究チームはSLATEの技術をオープンソースとして公開している。

 この研究は『Science』に掲載された。

References:news.rice.edu/ written by hiroching / edited by parumo
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