犯罪の厳罰化は本当に犯罪抑止につながるのか?アメリカの場合 (3/4ページ)

カラパイア

単純に服役中の期間だけで調べるのなら、確かに懲役刑は犯罪を犯すリスクを低下させていた。

 たとえば5年後なら暴力犯罪で逮捕される確率を8.4パーセント低下させる。

 したがって、犯罪者を隔離することで、世の中を安全にするという機能を刑務所が果たしていることは確かなようだ。

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Ichigo121212 / Pixabay

・ただし出所してからの抑止効果はほとんどない

 ところが、出所してからの期間に目を向けると、また別の少々込み入った事実が浮かび上がる。

 ざっくり見ると、有罪判決を受けた者たちの再逮捕率や再犯率は高まっているのだ。

 服役しなかった人間ではあり得ない保釈条件への違反を除外するなど、別の要素を加味するとそうした差異は消えてしまう。

 だが全体的に見るなら、懲役刑には統計的に有意な抑止効果が確認されず、将来の犯罪発生をほとんど防いでいなかった。

 むしろ保釈条件の違反といったもののおかげで、懲役判決は、それを受けた人間が再度刑務所に舞い戻る可能性を20パーセント上げていたのである。

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