信じたくない。不倫相手の妻が妊娠したら (1/3ページ)

マイナビウーマン

信じたくない。不倫相手の妻が妊娠したら
信じたくない。不倫相手の妻が妊娠したら

白井瑶さん(@shiraiyo_)の連載小説が、新章に突入。今回から第2章「まだ結婚してないだけなのに!」がスタート。第1章「彼に奥さんがいるだけなのに!」はこちらから。

【これまでのあらすじ】 職場の上司であり既婚者の観月壮亮と不倫関係を続ける、主人公・原田櫻子。ほかの男性とデートしてみるも、やっぱり好きなのは壮亮ただひとり。そんなとき、壮亮の奥さんが妊娠中らしいとの知らせが入り……。

わたしの彼氏は、もうすぐパパになるらしい。

わたしは直属の部下として、子どもの誕生祝いを選ぶ係を拝命した。神様、これは罰ですか。

その日の午前中は、仕事が手につかなかった。ディスプレイに集中したいのに、彼のことばかり考えてしまう。いつ子どもができたのか。いや、いつ作ったんだろう。もう男女の仲ではないと言っていた。なら生まれてくる子は? ……人工授精?

そこに思い当たったとき、一瞬救われたような気持ちになった。でもすぐに、よその家庭の事情に下衆な勘ぐりを入れまくる自分への嫌悪で死にたくなった。

「ていうか私、観月さんのこと嫌いなんだよね」

ほとんど上の空だった昼休憩。同僚の福本小百合の言葉に、わたしははっとして彼女を見た。彼女はわたしと同期入社で、壮亮さんの直属の部下でもある。先輩たちから誕生祝いのプレゼントを一緒に選ぶよう言われたのが不満なようで、いまいましげにコーヒーカップを睨んでいる。

「……知らなかった。どうして?」

わたしは平静を装いながら尋ねる。小百合の答えはシンプルだった。

「あの人、前に新卒の子に手を出してんじゃん」

小百合の話によると、彼女がかわいがっていた後輩社員が壮亮さんとトラブルのために退職を余儀なくされたらしい。弱っているときにやさしい言葉をかけられて、そのまま不倫関係へ。元から脆いところのあった小百合の後輩は、みるみるうちに精神のバランスを崩していったという。

「奥さんがいるって知ってたんだから、あの子だけが悪いとは言わない。

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