200万人に1人いるかいないか。過去50年間で43名しか確認されていない稀な血液「黄金の血」とは? (2/4ページ)

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allinonemovie/Pixabay

・世界で43名しか確認されていない黄金の血、Rhナル

 では61種類のRh系抗原がまるごとないとしたら?

 ほぼ半世紀ほど前、医師たちはそうした胎児は母親の胎内で生きられないだろうと考えていた。

 しかし1961年、オーストラリア在住のあるアボリジニの女性がRhナルであることが判明した。つまり、当時の常識に反して、彼女にはRh系の抗体がそっくり欠けていたということだ。

 そして、このときから現在までに、Rhナルの持ち主はわずか43名しか発見されていない。


Rhnull: The Rarest Blood Type on Earth. #GoldenBlood

・誰にでも輸血できる黄金の血

 Rhナルが「黄金の血」と呼ばれるのには2つの理由がある。

 一番重要なのは、Rh系抗原がそっくり抜けているために、誰にでも輸血ができるということだ。比較的珍しいRhマイナスの人であっても安心して輸血してもらえる。

 そのポテンシャルは相当なもので、血液の献血主は基本的に匿名だというのに、医療関係者はさらなる献血を依頼するべく、Rhナルの持ち主を捜索するほどだ。

 しかし、とても貴重であるゆえに、これが使用されるのは本当にいざというときだけだ。

 黄金の血は医療の現場で大きな価値があるだけではなく、科学者にとっても垂涎の的だ。というのも、複雑なRh系の血液型の生理学的な役割の謎を解く鍵になるかもしれないからだ。
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