200万人に1人いるかいないか。過去50年間で43名しか確認されていない稀な血液「黄金の血」とは? (3/4ページ)

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・だがほとんどの人から輸血を受けられない

 誰にでも輸血をすることができるRhナルだが、それとは正反対にこの血液型に生まれついた人はほとんどの人から輸血を受けられないという事態になる。

 Rhナルの人が輸血を受けても対丈夫な血液は、同じくRhナルだけだ。したがって彼らは危険と隣り合わせの生活を余儀なくされる。

 なお2014年の時点で、Rhナルで献血に応じていたのはアメリカ・日本・ブラジル・中国・アイルランド在住の6名だけだった。
 
 怪我や手術などで輸血が必要な状況になったとしても、うっかりRh系の抗原を持つ血液が輸血されてしまえば、ただちに免疫が反応し、拒絶反応で命を落とす危険にさらされるのである。

 2014年のアトランティック誌によれば、Rhナルを持つ43人のうちの1人だったトーマスという人物は、生涯を通じて輸血が必要な状況に陥らないよう細心の注意を払っていたという。

 子供の頃は、事故を心配した両親によってサマー・キャンプなどへの参加が禁止され、大人になってからも超安全運転で、先進的な病院がない場所には絶対に行かなかった。

 また、万が一病院に搬送されてしまったときのために、自分の超レアな血液型を示すカードをつねに携帯していた。

 この黄金の血液の持ち主は、その貴重な血液で大勢の人の命を救うことができながら、自らは輸血を受けられないことに怯えながら生きねばならない。
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