天才テリー伊藤対談「PANTA」(2)頭脳警察は言葉や音が古びないんだ (2/2ページ)
PANTA うん、さすがですよね。
テリー 頭脳警察って、今聴いても音がまったく古くない。ましてや、言葉も古くならないんですよね。
PANTA その当時の言葉が今に通じちゃう、リアルなメッセージになってしまうのは、ちょっと悲しいような気もするけどね。
テリー それはそれで、すごいことだと思いますよ。しかも、今年は結成50周年ということで、ライブイベントもめじろ押しらしいじゃないですか。今回、新しいメンバーが3人入って雰囲気も変わりましたか。
PANTA 今回は90年の再結成の頃に生まれた世代をあえて入れてみたんです。
テリー つまり、昔の頭脳警察を知らない世代ということですよね。新しいライブ音源を聴かせてもらいましたけれども、同じ曲でもやっぱり感触が変わってくるのが不思議ですね。
PANTA こっちから強権的に「ああしろ、こうしろ」と言わず、彼らの感性でやってもらおうと思ってね。40年の時の隔たりがあるんですが、これはこれでおもしろいかな、と。
テリー 頭脳警察というのは戦いの音楽で、PANTAさんは常に風の中に立ち続けている。その気持ちを50年キープする秘訣って何なんですか。
PANTA ZAZ(ザーズ)というフランスの歌手が、ステージでこんな話をしているんです。山火事の中、ハチドリが池の水を火災現場に少しずつ落としていく。森の動物たちは「そんな意味のないことをして」と笑うんですが、ハチドリは「私は私のできることをしているだけ」と答えるんです。俺も自分自身、それでいいんだと思ってやっています。