ハワイで人間の脳に侵入する寄生虫の感染者を確認。保健局が注意喚起 (2/4ページ)
・ネズミに寄生し、ナメクジを経由しまたネズミに戻る広東住血線虫
問題の寄生虫は広東住血線虫(Angiostrongylus cantonensis)という。英名をラット・ラングワームといい、その名の通り本来はネズミの肺に寄生する寄生虫だ。
だが、一生涯を肺の中で過ごすわけではない。メスは肺の中で産卵し、孵化した幼虫は、咳によってネズミの喉にまで押し上げられる。そしてそこで飲み込まれ、やがてフンに紛れて体外へ排出される。
すると、フンを餌にするカタツムリやナメクジに食われ中間宿主に寄生。今度はそれをネズミが食べる。
こうして首尾よく別のネズミに引っ越した幼虫は、脳に移動してそこで成長し、また肺を目指す。あとはこのサイクルの繰り返しだ。
・広東住血線虫が人間に寄生する理由
ネズミを宿主とする広東住血線虫だが、稀に人間に感染することがある。一番よくあるパターンは、サラダなどに感染した中間宿主のナメクジが付着しており、これをうっかり食べてしまうというもの。
当局では、最近人間への感染が増えた原因は、寄生虫が感染することが多い外来のナメクジモドキ(semi slug)が爆発的に増えていることと関係するのではと考えている。