「メン・イン・ブラック」シリーズの元になった都市伝説ってどんな話? (4/7ページ)
⇒参考・引用元:『UFO事件クロニクル』(ASIOS著,彩図社,2017年8月25日刊)
――では、メン・イン・ブラックがやって来たという話もウソだったんですね。
皆神先生 UFOの目撃談がイタズラでしたから、メン・イン・ブラックのところだけ本当ということはないですね(笑)。メン・イン・ブラックはUFO神話の派生物ですが、UFO神話とほぼ同時に発生しているわけです。
UFOと同じように、このメン・イン・ブラックも多くの目撃談を得てお話として発展していくことになります。
メン・イン・ブラックを最初に神話として形成したのは、UFO研究者のグレイ・バーカー が書いた『彼らは空飛ぶ円盤について知り過ぎた』(1956年)でした。その中でバーカー と共にUFO研究会を主宰していたアルバート・ベンダーがメン・イン・ブラックに口止めをされたためUFO研究会を突然休止した、と紹介しました。
1962年にはベンダー本人が『空飛ぶ円盤と3人の男たち』を出版し、メン・イン・ブラックからの脅迫を明らかにしました。このようなメン・イン・ブラックについての情報の流布と共に、メン・イン・ブラックの存在が一般にも広く知られるようになっていきました。
――なるほど。
皆神先生 ですが、メン・イン・ブラックの脅しでUFO研究会が解散させられたなどという話もでっち上げだったようです。