「ネコの気持ち」はどこまでわかる?-麻布大学・高木博士の研究 (4/9ページ)

学生の窓口

藤田研究室でもイヌの研究チームは2002年からありましたが、ネコの研究チームは私が在籍したときにできました※2。

↑「子供のころから動物が好きだった」という高木先生。

――ネコの研究チームの立ち上げメンバーなのですか?

高木博士 はい。たまたま同時期にネコ好きの人が多くいたので。ネコの研究は一人ではできないという面がありまして。チームで動いたほうが効率がいいですし。

――ネコは研究対象として扱いづらいそうですが?

高木博士 心理学の実験というと、例えば実験参加者にモニターに表示されるものを見てもらうとか、そのような形態のものが多いのですが、ネコはじっと座っていてくれないですからね。

――ネコのほうが落ち着きがあるような気がするのですが、そうではないのですね。

↑実験中の1カット。モニターを用いた実験に参加しています。

高木博士 寝ているときやくつろいでいるときはじっとしているのですが、人がじっとしていてほしいときにはそうしてくれません。人の思いどおりには動いてくれないです(笑)。
イヌなら「お座り」と言えばそうしてくれる子も多いですし、トレーニングで覚えさせることができるのですが、ネコの場合はそうはいきません。

――ということは、研究手法なども試行錯誤なのではありませんか?

高木博士 そうですね。

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