「ネコの気持ち」はどこまでわかる?-麻布大学・高木博士の研究 (2/9ページ)
↑実験中の1カット。ネコは研究対象としてはかなり手強い存在です。
また、上記のとおりネコについては研究対象として扱いづらいこともあって、研究手法についても開発されているとはいえませんでした。高木博士の研究の独創性は、ネコに特化した研究手法を編み出した点にもあります。
⇒参照:高木佐保博士の論文(英文・abstractのみ)「Use of incidentally encoded memory from a single experience in cats」
⇒同上:「There’s no ball without noise: cats’ prediction of an object from noise」
⇒同上:「Cats match voice and face: cross-modal representation of humans in cats (Felis catus)」
現在、麻布大学で学術振興会特別研究員(SPD)を務めていらっしゃる高木佐保博士にお話を伺いました。
――高木先生がネコの研究を始めたきっかけは何でしたか?
高木博士 子供のころから動物が好きで、「動物の心」に興味がありました。