血圧の「新常識」降圧剤は絶対に飲むな!(1)比較試験にインチキがあった (2/2ページ)
さらに言えば、その血圧レベルでも、健康な人には降圧剤による治療は勧めていないのです」(近藤氏)
しかし、このガイドライン変更の根拠となった2つの研究には大きな欠陥があるという。近藤氏が続ける。
「まず、上の血圧が130〜180mmHgの心臓血管病のリスクが高い人たちを集めて実施された『スプリント試験』という比較試験。血圧を130mmHg未満にすると、心臓血管病の発症頻度が減る、という結果とされていますが、論文のグラフを見ると、心臓血管病の発症頻度が減りだすのは、試験開始後1年以上たってから。心臓血管病が高血圧の影響で生じるならば、血圧が下がればすぐに発症率が減りだすはず。にもかかわらず、1年以上たってから薬の効果が現れたという結果は、比較試験においてなんらかの欠陥があったか、あるいはインチキがあったかのどちらかです」
さらに、これまで世界中で実施された123件の比較試験の結果を集めたデータも、集計対象となった個々の比較試験の条件(治療開始前の血圧レベルや降圧目標など)がバラバラで、
「いったいどういう計算をしたかもブラックボックス化されていて不明です。データ捏造や隠蔽が横行する医療産業の現状から見ると、こういう集計結果を信じろというのは、とうてい無理があります」(近藤氏)