「何度も死のうと思った」 働き詰めのサラリーマンはいかにしてうつから抜け出したのか(後編) (4/4ページ)
この本の雰囲気と田無神社の雰囲気は合っていると思います。
――SHINGOさんが最も影響を受けた本はなんですか?SHINGO:これは本田健さんが無料で配布している『幸せな小金持ちへの8つのステップ』という小冊子ですね。20代前半に読みました。あの冊子が大学のお蕎麦屋さんに3冊置かれていて、すごく分かりやすかったんですよ。好きなことをやって、年収3000万円で、幸せなお金持ちになる。そんな世界があるんだ、みたいな。
その後本田健さんのセミナーに行って、この方はビジネスマンでもあり、人間関係の専門家でもあり、時にスピリチュアルな感覚も使われているような…みたいな。最近も本田健さんが開催している出版合宿に参加させていただいて、この本のコンセプトを固めるためのヒントをもらいました。
――この『夢をかなえる龍』をどんな人に読んでほしいとお考えですか?SHINGO:我慢して自分の人生を値踏みしている人でしょうか。こういう生き方がしたいと思っているんだけど、いろんな制約で自分を制限してしまっている。僕はうつ病になったことが自分の人生を変えるきっかけになりましたが、そういう人たちに読んでほしいですね。随所に「あるある」ネタを入れたつもりです。
――昔のSHINGOさんのように、もやもやしたものを抱えながら日々を送っている方々にエールをお願いできればと思います。SHINGO:僕は「このまま自分は死ぬんだ」と思っていたし、今の自分から抜け出すことはできないと考えていました。ただ、それでも大きく変わったということは、そこから抜け出すためのきっかけがおそらくあるのだと思います。だから死なないでください、と思います。僕は当時何度も死のうと思っていたけれど、今は「死ななくて良かった」と思います。希望なんて持てないかもしれないけれど、助けの手はどこかにあるから、希望を持って生きてくださいと言いたいです。
――ちなみに、今振り返って、SHINGOさんがうつを抜け出した最大の要因はなんだと思いますか?SHINGO:実はいつの間にか治っていたという感覚なんですよ。薬も途中から飲まなくなっていたし。なんででしょうね…。
――日常がガラっと変わったからでしょうか?SHINGO:それはあると思いますね。サラリーマンの自分から抜け出すことがイコールとしてうつから抜け出すということだったのかもしれません。「自由な人生でいいですね」と言われたことがあるのですが、自分自身がそう言われて「あ、自分は変わったんだ」と思いました。会社員じゃなくなって自分のアイデンティティが変わったことが、大きな要因だったのかな、と今になって思います。
(了)