ゲスの極み!鬼畜の所業!平貞盛が自分の孫を殺そうとした理由がエゴすぎる【中編】 (2/4ページ)

Japaaan

赤子の生き肝は必ず同性、つまりあんさんに処方する場合は男の子のモンでないと効かんちゅうこっちゃ」

そう聞いた貞盛はさっそく判官代に命じて近郷じゅうの女という女を調べさせ、ついにとある飯炊きの下女が妊娠六ヶ月だという情報を入手。

「でかしたぞ!さっそくその女子(おなご)より、腹の赤子を貰(もろ)うて来るのじゃ!」

「……ははあ、直ちに」

判官代の凶行(イメージ)。

判官代はご褒美ほしさに躊躇いなく下女を殺し、その腹を掻っ捌いて中の赤子を取り出しましたが、その子は女の子でした。

「何じゃ……これでは褒美に与れん。ちぇっ、こんなもん、狗っころにでもくれてやらぁ!」

血まみれの赤子を投げ捨てた判官代は、さっさと帰って事の次第を貞盛に報告。それでも執念深く児干を求め続け、どうにか手に入れたそうですが、それまでに何人の妊婦が判官代の手によって殺されたのか、『今昔物語集』には記録が残されていません。

どこまでもゲスな貞盛と、左衛門尉の機転

「ふン……もう大丈夫でっしゃろ。ほな、お大事に」

さて、児干のお陰で腫瘍が治った貞盛は、医師へのお礼もそこそこに左衛門尉のところへ行きました。

「……あの医師を殺せ」

妻子の命が助かって安堵していた左衛門尉には青天の霹靂、命の恩人に対して、いったい何ゆえかと貞盛に質したところ、

「あやつはこれより出立するが、あやつが京の都に帰って児干や矢傷の事を言いふらしでもしてみよ。

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