齋藤孝インタビュー「上機嫌に生き抜く処方箋」(2)「リア王症候群」チェック (1/2ページ)

Asagei Biz

斉藤孝
斉藤孝

 齋藤教授の著書には、そんな中高年男性、つまり「リア王症候群」とでもいうべきオヤジたちの行状の数々が紹介されている。その中からいくつかの具体例を解説してもらった。

「人の振り見て我が振り直せ」。中高年の悲劇「リア王症候群」になっていないか、胸に手を当ててチェックしてみよう(以下、齋藤教授談)。

オレは客だオヤジ

 例えばレストランや飲食店などで、ウェイトレスさんなどに対して、横柄な態度で注文し、何かの手違いで注文と違うものが出てきた時、居丈高に文句を言ったり「客に対する態度がなってない」などと、店長やマネージャーを呼びつけて、「オレは客なんだ」、つまり自分のほうが偉いんだという上から目線でキレ、相手が言い返せないのをいいことに、延々と文句やお説教をしたりします。カスタマーハラスメント(カスハラ)とも呼ばれますが、「キレやすく」て「不機嫌」、「上から目線の尊大さ」など、まさにリア王症シン候ドロ群ームの典型例です。

への字口オヤジ/不機嫌オヤジ

 中高年になると、顔の筋肉が衰えてきて口角が下がり、それに加えて口を「への字」に結んでいると、本人はごく普通にしているつもりでも、周囲からは不機嫌で怒っているように見えてしまいます。自分の顔を鏡に映してチェックしてみてください。気がつかないうちに、口がへの字の渋面になっていないか。誰かと会う時には、必ず意識して笑顔になるようにして、常に少し笑っているぐらいがいいのです。

昔語りオヤジ/武勇伝オヤジ

 若い人に対して、昔の栄光を語るのはオヤジの典型で、「オレたちの若い頃は、上から厳しく育てられたもんだ」なんて話を延々とする人は、たいてい若い人に嫌われます。

 会社も自身も、さらに言えば日本全体が元気で活力に満ちた時代を過ごしたことを自慢しても、今の若い世代には理解できません。会社の金でいい思いをしたことを妬まれるだけです。

 どうしてもという時には、できるだけ手短に、15秒以内で済ませることです。短い時間で、自分の実績などをアピールするのは、むしろ有効な場合もあります。

根性論オヤジ

 昭和の時代に人格形成をした今の中高年、オヤジたちのほとんどは、根性論、精神論が大好きな世代です。

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