王貞治「長嶋茂雄、巨人軍、大谷翔平、東京オリンピック、そして愛しのプロ野球へ」魂の伝言 (5/5ページ)

日刊大衆

優勝候補のアメリカがメキシコに敗れる大番狂わせが起こり、日本が準決勝に進むことになったのだ。栄冠を手にして帰国した王氏。日本に着いて真っ先にしたことが、大会中に激励のメールをくれた親しい関係者への挨拶だという。「電話をかけてきてくれて、“メールの返事ができなくて申し訳ない”と言われました。少し話し込んだ後、“もうホテル?”と聞いたら、“いや、まだ成田”だって(笑)。空港でずっと電話をかけていたんですよ。ワンちゃんらしいですね」(王氏をよく知る人物)

 王氏も理事としてバックアップする来年の東京五輪。稲葉ジャパンは見事、金メダルを取れるかどうか。

■野村克也や張本勲ら、レジェンドたちとの思い出

 親しい関係者によれば、王氏は最近、「プロ野球論」を口にすることが多くなっているという。「僕も来年は80歳になる。もちろん、傘寿のお祝いのパーティなんてまっぴらだけど(笑)、いやいや、年を取ったものだね……」

 こうつぶやくと王氏は決まって、自分の現役時代の話をするという。「最近の野球は、先発、中継ぎ、抑えという具合に、分業化が進んでいるよね。球種も豊富で、高校生からカットボールを覚える始末だ。僕が現役の頃のプロ野球は、力と力のぶつかり合い。ピッチャーは思い切り速い球を投げて、バッターがそれを打ち返す……そういう野球が懐かしいね」

 次いで、出てくるのは長嶋氏はもちろん、野村克也氏、張本勲氏、星野仙一氏(故人)ら、球界のレジェンドたちとの思い出。「ノムさんの“ささやき戦術”は、本当に困ったもんだった。あれ、結構ガセネタも多くてね(笑)」「オールスターでは、ハリやんと、どっちが打つか競争したのが楽しかった」

 張本氏は後年、巨人に移籍し、王氏との“OH砲”で長嶋監督を胴上げしている。

 昨年急逝した星野氏についての思い入れも強い。「ミスターも僕も、もういい年だ。全力で突き進むガッツのある仙ちゃんが、我々のあと、球界を引っ張って行ってくれると思っていたんだけどな……」

 “不滅の大打者”王貞治。永遠レジェンドの言葉には、どれも重みがある――。

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