#へんてこアート入門『アニメサザエさん展「サザエさん家(ち)のおいしい食卓」』編 (1/4ページ)
日本各地の美術館では、さまざまな魅力的な展覧会が開かれています。しかし、美術館と聞くと「専門知識が必要なのでは」「どう鑑賞すればいいかわからない」と、つい敬遠してしまう人が多いかもしれません。
そこで今回は、美術の専門知識がなくても楽しめる展覧会として、長谷川町子美術館で行われている『アニメサザエさん展「サザエさん家のおいしい食卓」』をご紹介します。

(C)長谷川町子美術館
『サザエさん』の家で出る食事がテーマ『アニメサザエさん展「サザエさん家のおいしい食卓」』について、学芸員の相澤弘子さんにお話を伺いました。
相澤さん 当館は、『サザエさん』の作者・長谷川町子が、姉の毬子(まりこ)と共に収集した美術品を公開することを目的に1985年11月3日に開館いたしました。通常は、収集した美術品を主に展示し、町子コーナーの一部で『サザエさん』や『いじわるばあさん』などの長谷川町子の漫画原画を展示しております。
しかしながら、ご利用いただいたみなさまから「もっとサザエさんに関する展示が見たい」というお声をいただきました。そこで、毎年夏休みには全館を挙げて『アニメサザエさん展』を開催し、『サザエさん』のアニメと原画の世界をご紹介しています。
――昨年のサザエさん展は「お祭り」がテーマでしたが、今回は「食」がテーマなのですね。
相澤さん はい。アニメ『サザエさん』で象徴的なものといえば、家族がちゃぶ台を囲む情景ではないでしょうか。家族全員がそろってその日の出来事などを話しながら食事を共にする。食卓は、家族のコミュニケーションを図るためにも欠かせない場所です。そこに出てくる食事は、大切なコミュニケーションツールとなって家族の物語を根底から支えています。