デジタルデータで建築の記憶を後世へ。解体が始まった菊竹清訓氏設計の名建築「旧都城市⺠会館」。 (1/4ページ)
建築家・菊竹清訓氏が設計したメタボリズムの代表作「旧都城市民会館」(宮崎県都城市)。
解体着工を前に、名建築の価値を後世に残すため、gluon(グルーオン)+KUMONOS(クモノス)が中心となり、都城市協力のもと建物内外の3次元計測を行った。3次元レーザースキャン、フォトグラメトリ、ドローンなどの測量技術を組み合わせ、計8000枚以上の写真を撮影しデジタルデータとして記録。
測定した3次元点群データや撮影した写真を基に、3Dデジタルアーカイブとして建物の3Dデータを作成しウェブサイトで公開する。
◆概要
建築や都市のデジタル化を推進するgluon(グルーオン)と、豊富な測量実績と新しい測量技術を切り拓くKUMONOS CORPORATION(クモノスコーポレーション)が互いの知識やノウハウを掛け合わせ、建築を3 次元データで保存する「3D デジタルアーカイブプロジェクト」を始動。
解体着工前に、宮崎県都城市の協力のもと、『旧都城市民会館』を立体的に計測を実施。
取得したデータから3Dモデルの生成が始まっており、写真や図面だけでは記録しきれない複雑な形状や構造を記録。建築家・菊竹清訓氏が設計したメタボリズムの代表作とされる名建築の価値を後世へ継承していくことを目指します。
◆空間のデジタル記述で培ってきた技術を活用し、3種の計測を実施
(1)3Dレーザースキャン
3Dレーザースキャナーを用いて、建物の形状を立体的にスキャン。取得したデータは、原寸で計測されており、点群データと呼ばれる、点が集まって空間を形容するデータとなります。世界遺産や文化財のアーカイブ、復元、修繕工事のシミュレーション、CGモデリングなど幅広い応用性を持っており、3次元データとして永遠に残すことができる技術として注目されています。