「どうにかなろう」じゃ日本が滅ぶ!今こそ伝えたい幕末の名臣・小栗上野介の生き様と名言【下】 (3/4ページ)
「一言で国を滅ぼす言葉は『どうにかなろう』の一言なり。幕府が滅亡したるはこの一言なり」
確かに世の中、何もしなくても「どうにかなる」ものですが、どうにかはなっても、その結果は往々にして残念なもの。
「自分一人くらい、手抜きしたって『どうにかなる』さ……」
「いくら君一人で頑張っても、『どうにかなる』ようにしかならないよ……」
滅びゆく幕府(戊辰戦争・上野合戦)。Wikipediaより。
そんな一人々々の諦めや無気力が、ついには幕府を滅ぼしてしまったことに対する痛烈な苦言です。
確かに一人の才能や努力など、たかが知れています。しかし、どんな大きな仕事も組織も、その一人々々が支え合うことで成り立っているのです。
「一人がみんなのために。みんなが一人のために」
誰か任せでなく、まず自分が当事者としての意識を持つことの必要性は、今も昔も変わりません。
「お静かに」斬首される直前、忠順の潔白を主張して騒ぎ立てた村人や家臣たちを、優しくたしなめた言葉です。
自分はこの生涯において、なすべきことはすべてなした。あとは後世の者たちが遺された仕事を評価すればいいだけのこと。
何より、あなたがたがこのように死を惜しんでくれているのが、仕事の正しかった一番の証拠。
「お天道様が見てござる」
そう粛々と死に赴く高潔な佇まいは、明治の世へ生き残った者たちに深く感銘を与え続けたことでしょう。