「理解できるけど面白くない」市場調査から生まれた企画の弱点とは (3/4ページ)

新刊JP

――「思い」と「ロジック」は両立可能だと頭ではわかっているけど、どう両立させていいかわからない、という人は多いかもしれません。特に「ロジカルに語る」というのは実はあいまいな言葉で、「どうすればロジカルなのか」についてはよくわからないところがあります。

鵜川:そうですよね。「ロジカルに話せ」と言われても、具体的にどういうことなのかよくわからない。「型」はそういうあいまいさを解消することができます。型に沿って順番に語っていくだけで、意識しなくてもロジカルに語れるというのが、この本で紹介している型のいいところです。もちろん「思い」と両立する形で。

――本書では「自分の思い」から発生した「インサイドアウト」の提案・企画こそが人を巻き込んでいくとされています。ただ私たちはどうしても市場調査をし、データ収集をしたうえで「うまくいきそうなこと」を企画してしまいます。このやり方のデメリットはどんな点にあるのでしょうか。

鵜川:市場を知ることは大事なことだと思います。ただそこを分析し合理性を追求した先に出てくる答えはどうしても「どこかで聞いたことある何か」になってしまうなと感じています。今は情報があふれていて、多くの人が同じ情報や同じテクノロジーにアクセスできる時代です。そうなると、どうしても知識が似通ってきますし、ある課題に対して「合理的」だと感じる解決策も同じようなものになりやすい。

そうなると、差別化をはかろうとしてもコストや納期の話にならざるをえなくなってしまう。体力勝負になってしまうんです。これは大きなデメリットだと思いますね。

――では、いかに人と違った情報を持ち、人と違った提案をするか、というところで、「インサイドアウト」の話になってきます。つまり、データではなく自分の感情や偏愛、疑問こそが人とは違った情報を持つことにつながり、人とは違った提案を生むと。

鵜川:そうですね。本の中では「感情」「疑問」「偏愛」の三つをあげましたが、特に「疑問」はビジネスの種になりやすいと思います。同じ市場というか世の中を観るにしても、このフィルターを通して見ることが大事なんだよなって思うんです。

「「理解できるけど面白くない」市場調査から生まれた企画の弱点とは」のページです。デイリーニュースオンラインは、カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る