「理解できるけど面白くない」市場調査から生まれた企画の弱点とは (1/4ページ)
企画を立てれば周囲の人々を驚かせ、味方に巻き込む。
プレゼンテーションでは聴衆の心をわしづかみ。協力者が次々と現れる。
ビジネスシーンにはこういうすごい人が何人かいる。周囲を味方に引き込んで、自分のやりたいことをどんどん実現させてしまうタイプの人である。彼ら彼女らは特別な「カリスマ」であり、一握りの「天才」なのだろうか?
実はそうではない。『相手を巻き込む伝え方』(フォレスト出版刊)を読むと、こういう人々と「普通の人」の差は案外小さいのかもしれないと思えてくる。
では、人を巻き込む力の正体とは一体何なのか。この力がある人は、普通の人とどこがちがうのか。本書の著者、鵜川洋明さんにお話をうかがった。
■“ロジック”と“思い”の両立を可能にする「伝え方の“型”」 ――『相手を巻き込む伝え方』では、ストーリー形式でわかりやすく「巻き込み力」や「伝える力」の正体が解説されています。まず、本書を書いたきっかけについて教えていただければと思います。鵜川:以前から私は、自分が心からやりたいと思うことをして、かつそれが周りから求められることも重なり、深い喜びや意味を感じながら仕事をしている人を増やしたいという思いがあり、そうなるために役にたつ本を書きたいと思っていたんです。
そういう仕事のことを私は「ビジョナリーワーク」と呼んでいるのですが、企画当初はその言葉を全面に出した本をつくりたいと思っていたんです。ただそれだと、読者の方と距離が遠いんじゃないかという声があったんですね。この言葉自体が私の作った言葉で、広く知られているわけではないですし。
では、少し形を変えて、自分が心からやりたいと思えることを実現するために、周囲の人をどう巻き込んでいくか、自分の思いをどう伝えるかをテーマにたらどうか?という提案を頂きしました。「ビジョナリーワーク」にしても、周囲の人を巻き込んでいけないとなかなか形にならないところがありますし、逆にこういう働き方ができている人は、人を巻き込むのがすごくうまいので。そして、この本が生まれることになったんです。