「理解できるけど面白くない」市場調査から生まれた企画の弱点とは (4/4ページ)
「なぜこれはこうならないのか?」「もっとこうなればいいのに」という疑問や不満点は仕事の場面でも日常でもあるはずで、そういうものをリストアップしておくのが大事だということを前職の会社の創業者に言われていたのですが、これは本当にそうだと思います。
「感情」や「偏愛」については、自分の感覚や感性を信じて、「これをやりたい」という気持ちを大事にしていただきたいです。人を巻き込めるかどうかというのは、その人が心からやりたいと思っているかどうかがとても大事で、そのバロメーターは感情や偏愛度(笑)なんじゃないかって思うんです。
――「心からこれを実現したい」という思いは、実際の提案のどのあたりにあらわれるのでしょうか。鵜川:一番は「なぜやりたいのか」という理由づけのところです。「型」を使って提案するときには「未来(自分が創り出したいと思っている状態)」「今なぜ(つくる必然性)」「価値(誰がどう喜び、どんな問題が解決し、何がどうよくなるのか)」「どうする(その未来の実現のために何をするのか)」の4つの要素が入るのですが、「未来」の中にもあらわれますし「今なぜ」の部分にもあらわれます。
「感情」や「偏愛」からスタートして「心から実現したいこと」を求めていくと、自分の原体験に行きつくケースが多くあります。こういう原体験をバックボーンになっている提案は人を動かしやすいと言えます。
(後編につづく)