「自己」がAIに置き換わる時代の文学とは? 作家・片山恭一が考える「AIがもたらす人類の未来」(後編) (5/5ページ)
この本に書いたように、初めて直立歩行をした人は自分の好きな人に食べ物を運ぶつもりだったんじゃないかという感覚は僕の中にもあります。その物語をつくれば数万年、数十万年前の人類のすぐそばまで行ける。まさに言葉はタイムマシンのようなところがあって、そこに面白さがあるのではないかと。
――本書をどんな方に読んでほしいとお考えですか?片山:どんな人にも読んでほしいです。僕の書いたこと全てに共感できる人はいないと思いますけど、どこかヒントになる部分があればいいなと。
世界では貧困が進んだり、テロや凶悪な犯罪も発生しています。今後もざわついた生きにくい世界になっていくとは思うけれど、その中でどんな世界が来ても大丈夫というものはあるはず。そうしたものを言葉でつかまえていきたいと思いますね。
(了)