いったいなぜ?無数の人骨が発見された骨の湖「ループクンド湖」新たなるDNA調査で更なる謎が深まる(インド) (2/4ページ)

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・遺骨の年代はバラバラ。7DNA解析によって真相は闇の中へ

 今回『Nature Communications』(8月20日付)において、湖の遺骨37体から採取されたDNAを解析した結果が公表された。

 それは遺骨についてさらに詳細な事実を明らかにしているが、この場所で起きた真相を余計に迷宮の奥へと押し込める結果となっている。

 研究チームによれば、遺骨の多くは1000年以上も前のもので、しかも一度に亡くなったわけではないという。また一部にはより最近の、おそらくは1800年代初頭のものもあった。

 不可思議なのは、遺骨の遺伝子構造が南アジアよりも地中海で一般に見られるものであったことだ。

 「余計に謎が深まってしまったかもしれません」と研究著者の1人、ハーバード大学の遺伝学者デビッド・ライヒ氏はコメントする。「信じられないことに、3分の1の人たちがこの地域ではとても珍しい人たちでした。」

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Schwiki/wikimedia commons

・気候の厳しい急峻な山岳地帯、荒れ果てた現場

 ループクンド湖は、考古学者にいわせれば「問題ありあり」で「ひどく荒れた」場所だ。

 山岳住民や登山者によって、骨が動かされ、おそらく価値のある遺物の大半も持ち去られただろうと疑われている。また地滑りも遺骨をバラバラにしたことだろう。
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