ワインでわかる地球温暖化。6世紀以上にわたるブドウ収穫記録から1988年以降の急激な気候変動が明らかに(フランス) (1/3ページ)

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ワインでわかる地球温暖化。6世紀以上にわたるブドウ収穫記録から1988年以降の急激な気候変動が明らかに(フランス)
ワインでわかる地球温暖化。6世紀以上にわたるブドウ収穫記録から1988年以降の急激な気候変動が明らかに(フランス)

PhotoMIX-Company/pixabay

 近年、人の手によって作物の生育環境が改良されるケースは少なくないが、やはり作物が育つには自然の恩恵が欠かせない。

 洪水や乾燥が続くと、作物の収穫に大きな影響が出る。気候の変化に左右されやすい繊細な作物の栽培は、より注意が必要だ。

 ここ数十年、ワイン大国フランスは、地球温暖化に伴うブドウの品質の劣化が確認されているという。ブドウは気候の変化に敏感なため、気温上昇によってその風味が落ち、高品質のワイン生産レベルが落ちてしまうのだ。

 今回、研究者たちは6世紀半以上にわたるブドウの収穫に関する記録を公開し、気候変動が顕著に示された事実に驚きを露わにした。
・過去664年分のブドウの収穫記録を公開

 フランス・ブルゴーニュ大学のトーマス・ラベー博士とスイス・ベルン大学のクリスチャン・フィスター教授は、東部ボーヌ周辺のブドウの収穫を調査するために、1354年に始まった史上最長とされるブドウ収穫日の記録を発表した。

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image credit: Archives Departementales de la Cote d’Or, 2918/24, Thomas Labbe

 それは、ブドウの収穫者が直接書き留めたものや、彼らへの支払い明細記録、また評議会や新聞紙面での報告などを含む毎年の収穫のタイミングが詳細に記された、実に664年という長きにわたる記録であった。

 ラベー博士は、それらの収穫日を地元の気温記録と比較することで、暑く乾燥した夏のブドウは涼しく湿ったそれよりも早く収穫されることに気付いた。

 博士が発表した声明文によると、600年以上の間、ブドウの平均収穫日は9月28日だった。しかし、1988年以降の平均収穫日は9月15日になっており、約2週間早くなっていた。
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