インターネットは新たなステージへ 「お金の未来」と暗号技術の最先端 (4/6ページ)

新刊JP

もともと信用通貨として発行される現代の法定通貨に内在する偽造と不正使用の問題を解決する究極のソリューションとして考案されたのが暗号通貨です。暗号通貨は台帳を使って便宜的に作られるバーチャル通貨と、実体を持つリアル通貨の2通りの方法で作られますが、リアル暗号通貨はさらに、ICチップやICカードなどの電子媒体を使うものと暗号化された記号列そのものを使うものの2つが考案されました。このうち後者が暗号貨幣です。私共のクリプトキャッシュはこの長い歴史を持つ暗号貨幣研究の最終段階にあるといえます。

そもそもは法定通貨のために作られたものなので、仮想通貨は全く別物と考えていました。また、私は仮想通貨のすべてが未熟であると言っているわけではありません。仮想通貨が出てきたことで、新しい金融の世界の扉を開いたというのも事実です。この扉を閉じることは人類の退化につながりかねないので、仮想通貨の救済という考えが出てきたんですね。

――投機目的にはさせない、と。

中村:結果としてそうなってしまう可能性は除外できません。ただ、最初からその目的で発行することは賛同できません。外国為替など、法定通貨でさえ投機の対象とされることがありますから、「投機ができないようにしました」と断言することはできません。

――この『「暗号貨幣( クリプトキャッシュ )」が世界を変える!』をどのような方に読んでほしいとお考えですか?

中村:大きく2つあります。
私は研究者として仮想通貨の技術は論外だと思いますが、ブロックチェーンやビットコインでほかにも何か新しいことができるのではというのは間違っていないと思うんです。正しい技術を、社会にとって役に立つことに使う、それはありです。ただブロックチェーンではセキュリティ的にも心許ないと考えれば、どうすればいいのかという答えを本書に書いたつもりです。それは、別の方法で行う。この本ではクリプトチェーンと呼んでいますが、そうした技術を使ってみてはどうだろうという提案です。
また、ビットコインやイーサリウムを使った新しい資金調達の可能性もありえるでしょう。起業を促進したり、新規事業に挑戦をしたいときなど、様々なビジネスの場面で使えるはずです。

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