インターネットは新たなステージへ 「お金の未来」と暗号技術の最先端 (5/6ページ)

新刊JP

その意味でもセキュリティ面で安全な技術が求められていると思います。
だから、ブロックチェーンで見た夢を諦めたくない人はぜひ読んでほしいです。

――では、もう1つは?

中村:もう1つは、インターネットが第二ステージに切り替わろうとしている。その大きなうねりについて気づいてほしいというのが、本書に込めたメッセージでした。

インターネットの第一ステージというのは、端的に言えば「情報シェアプラットフォームの時代」ということです。まずはヤフーが登場して、自身で情報を吟味し、自身で情報を入力してユーザーに提供していく。ニュースでさえ、ニュースカンパニーと提携して自分たちで選定をして提供する。これが「ポータル」です。ただ自分たちで入力するということは極めて手間がかかります。
続いて覇権を握ったのがグーグルです。ロボットを使ってウェブをクロールし、検索エンジンを充実させた。まず検索に特化し、その上で人々の検索ワードから興味を分析し、そこに広告を出すことで莫大な儲けを生み出した。
そして、今、覇権を握っているのがSNSです。こちらはユーザーがそこに長く滞在し交流することでコンテンツがどんどん増えていく。そこにはユーザー個人が自分自身の情報も入れるので個人の興味がより分かります。そこにピンポイントで広告が打てるわけですね。

ただ、インターネットの歴史を振り返ってみて、情報をシェアするためのプラットフォームのためだけに作られたのかというと、そんなことはないんですよ。私は1988年にMITに留学しましたが、当時そこで話されていたことは「なんとかしてインターネットにセキュリティを組み込みたい」ということでした。ただ、当時は十分な情報セキュリティ技術が存在しなかった。その結果、SSL/TSLしか入れられていません。

この問題をクリアできれば、インターネットをより活用できる機会が増えるはずで、例えばIoT(人とモノのインターネット)はその代表例です。その一例である自動運転は二段階あり、一つはセンサーをつけて人工知能で分析させる自律型自動運転。人間よりも多少正確になるかもしれないけれど、やはり事故を完全に防ぐことはできません。

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