植物怖いシリーズ。食べるな危険!油断するとひどい目に遭う10の猛毒植物 (5/9ページ)
・5. セイヨウイラクサ(Urtica dioica)
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ヨーロッパ、アジア、アフリカ、北アメリカ西部に自生する。ミントに似た多年草だが、背が高く、ミントのような爽やかな味わいはない。それどころか、痛い思いをすることだろう。
茎や葉には刺毛という毛のようなトゲが生えている。これが刺されば、アセチルコリンやヒスタミンが注入され、即座にミツバチに刺されたような強い痛みを味わうことになる。
ただし痛みは数時間もすれば治るし、発疹も24時間以内に消える。
そんなセイヨウイラクサだが、広く食用に供されている。葉をさっと茹でるだけで毒素が消えるので、あとは塩やらバターやらで調理すれば、栄養たっぷりの食材となる。
日本では、花粉症の緩和効果などを謳う「ネトル茶」として売られている。抗炎症作用や血行促進効果があるとされ、昔から薬草として使われてきた。
現在のイギリスへ派兵された古代ローマ兵たちは、寒さでかじかむ足の血行をこれでよくした。また警備中に眠ってしまえば処刑される恐れがあったので、警備中の気つけにも使ったという。