ロマンがとまらない! 洞窟を探検・研究する『山口大学洞穴研究会』とは? (2/4ページ)

学生の窓口

その際に秋吉台の保護活動が行われたのですが、そこに秋吉台学術調査の一員として、洞穴研究会初代顧問となる河野道弘先生が参加されました。

先生は、洞窟調査を組織的に行うためのグループが必要だと感じ、当時の山口大学教育学部地学研究室の学生と数名の有志と共に、洞穴研究会の前身組織となる洞窟調査会を発足しました。その後、洞穴研究会へと改称し、現在まで約60年間続いています。

幾度となく歴史的な発見をしている

――現在の所属部員数や普段の活動内容を教えてください。

木寺さん 現在21名(3年生:2名、2年生:11名、1年生:8名)で活動しています。文化会に属している部活ですが、月・水・金曜日は筋力トレーニングやラダー(金属製の縄はしご)を使った昇降訓練を行っています。

また、学習会と呼ばれる洞窟に関しての知識を深める勉強会も不定期に開催しています。土日祝は秋吉台を中心に、洞窟内で探検技術の向上や洞窟の地図を作る測量などを行っています。

測量の様子

測量の様子

竪穴昇降の様子


竪穴昇降の様子

――活動の中で新しい発見をすることもありますか?

木寺さん 近年ですと、2014年に行われた調査で「大正洞」と「犬が森の穴」という2つの異なる洞窟間で人の通り抜けに成功し、連結していることを発見しました。

また、2017年には、秋芳洞で新たな空間を発見しました。これにより、秋芳洞の総延長距離が1万300mとなり、国内第3位の長さを誇る洞窟となりました。

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