平安時代のストーカー伝説!憎しみから蛇に変身した少女の壮絶な愛憎劇とは? (1/3ページ)

Japaaan

平安時代のストーカー伝説!憎しみから蛇に変身した少女の壮絶な愛憎劇とは?

いつの世も、男女関係は計り知れないものがあります。とくに昨今だと、ストーカーによって起こされる事件が後を絶ちませんよね。

しかし、ストーカーは現代だけの事件ではありません。平安時代にも、憎しみのあまり蛇に変身したストーカー少女の伝説があったのです。

美青年の修行僧に一目惚れした少女

あるところに清姫(きよひめ)という少女がいました。熊野詣(熊野信仰への参詣)にやってきた安珍(あんちん)という美青年の修行僧と出会った清姫は、彼に一目惚れをしてしまいます。

清姫は夜這いをかけるほど、行動力に溢れていました。そんな清姫に困った安珍は、「熊野から戻ったらあなたの言うとおりにします」と約束してしまったのです。

熊野古道の碑(wikipediaより)

しかし交わした約束を安珍はすっぽかし、熊野詣が終われば清姫の存在を恐れて立ち去ります。騙されたと気づいた清姫は後を追いかけますが、安珍はさらに「人違いだ」と偽り逃げ出すのです。

これには清姫も怒り心頭です。蛇に変身するほどの激しい憎しみに身を包み、さらに安珍を追いかけることに。逃げた安珍は日高川を渡り、道成寺(和歌山県日高郡日高川町にある寺院)に逃げ込みます。

激しい炎で焼き尽くす

事情を聞いた道成寺の僧たちは鐘の中に安珍を匿い、寺の門を閉じます。安珍を追いかけてきた蛇の姿になった清姫はその鐘に巻きつき、怒りの炎で焼き尽くしました。

鐘もろとも焼かれた安珍は、骨も残りません。かなり激しい炎だったのでしょう。その後、入水自殺を図った清姫。

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