死を招く健康診断「体に悪い検査・良い検査」 (2/4ページ)

日刊大衆

「この基準に何も根拠はないんですが、最悪の場合、降圧剤を飲まされることになるわけです。米国の政府委員会の基準では150以上が高血圧で、それも60歳以上が対象。59歳以下については医学的根拠がないとして、基準値が設定されていません」(前同)

 定期健診の検査項目といえば、身長、体重、血圧の計測、尿と血液の検査、心電図、胸部X線(レントゲン)、腹部エコー検査、問診、聴診といったところが基本だろう。しかし、これらの検査にも、有効性に疑問符がつくものが含まれているのだという。「厚労省研究班が発表した報告書(05年)によれば、糖尿病発見に尿検査は不適切。心筋梗塞の発見に心電図は無意味。胸部X線は肺がん発見に有効との証拠なし……などと結論づけているんですよ」(同)

■胸部X線検査やバリウムも

 さらには、驚くべきことに、受ければ「カラダに悪い」とさえ思われる検査もあるそうだ。その筆頭に挙げられるのが、胸部X線検査だ。

「よほど経験を積んだ専門医でない限り、早期の肺がんなど見つけることは至難の技。また、間接撮影(レントゲン写真を撮られる検査)は、放射線の被曝が多いという問題もある。このため、米国では間接撮影装置の使用はとっくに止めています」(同)

 また同様に、胃のX線(バリウム)検査もリスクが大きいという。まず、検査時に飲むバリウム自体に、副作用リスクがあるのに加え、「胃のX線検査は、放射線の被曝量が胸部の6倍以上とされています」(同)

 健診に、このような“落とし穴”があると知れば、もう受けたくないと感じる人もいるだろう。

 だが、冒頭で述べたように法律で義務づけられた健診もあり、従業員が拒否することもできない。

「拒否したことを理由に教員が減給処分となり、最高裁まで争った事例がありますが、教員の負けでした。ただ、要検査の結果を職場に報告することまでは義務づけられていません。

「死を招く健康診断「体に悪い検査・良い検査」」のページです。デイリーニュースオンラインは、高血圧厚生労働省ヘルスケア医療がんカルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る