森永卓郎の「経済“千夜一夜"物語」 ★首都圏住民がカジノ漬けに (2/2ページ)
証拠はないのだが、横浜のカジノがいきなり候補地のトップに躍り出た理由は、日米貿易交渉で日本から輸入する自動車への関税引き上げなど、厳しい要求を突き付けられた日本が、横浜のカジノ設置を差し出さざるを得なくなった可能性もあるのではないだろうか。
横浜のカジノ設置は、日本人の暮らしに深刻な被害をもたらすだろう。私は、ラスベガスのカジノに一度行っただけだが、カジノはとてつもなく楽しかった。私は、財布の中に旅行費用の一部だけ入れて出かけたのだが、案の定、財布の中はすっからかんになった。カジノの経済効果が大きいのは、パチンコや公営ギャンブルとは比べ物にならないほど高い射幸性にある。その射幸性で稼いだ収益の7割は、運営事業者のものになる。米国にとっては、日本からの輸入に関税をかけるよりも、はるかに効果的な“経済政策”なのだ。
博打で負けるのは、カネのない人だ。今回の林市長の決断で、日本人の実質的な所得格差は、ますます拡大していくだろう。