SNSで強気になってしまう人がいるのはなぜ? #もやもや解決ゼミ (2/4ページ)
ただ、こうした特性はネットに特有のものというわけではありません。対面やネット以外の媒体でも起こりうることです。
例えば、電話で苦情を入れるクレーマーはなぜ強い物言いになるかといいますと、電話を受けている相手が何者か知らないし、非言語情報が限られているためとも考えられます。
「他の自分になれること」や「閉じたコミュニティー」も原因にこのような古典的な説明のされ方以外に、最近では以下のような点も指摘されています。
・エコーチェンバー効果
アイデンティティーの多重化は、ネット上にさまざまなコミュニティー空間が広がっていることがもたらします。
それぞれの空間で、Twitterではこういう自分だが、Facebookではこのような自分と、「普段の私以外の者」になれます。キャラクターを演じることができるので、これが強気の自分を生む土壌になるというわけです。
また、エコーチェンバー効果は現代型のSNSが普及し始めた2010年以降に改めて注目されるようになった考え方です。最近のSNSはフォローという形で自分の興味関心のある人の発言のみを選択的に見ることができます。
その結果、SNS上に広がる自分のコミュニティーが自分と同意見の人ばかりになってしまいがちです。そこには同意見の人しかいませんので、何か発言しても賛成の意しか返ってこないため、その考え・発言が次第に強化され先鋭化するのです。
自分の発言が肯定されやすいので、強気の態度を取っても平気というわけです。あたかも閉じた空間(チェンバー)の中でこだま(エコー)が反響するようなので、この名前が付いています。