「好き?」と聞けば聞くほど二人の愛情がチープになっていく理由 (2/2ページ)
自分の人間性をちょっと疑われるだけで、相手を少し傷つけるだけですから(これもこれで問題ですが、これからお話することのほうがはるかに問題です)。
またお金を借りた想像に戻ってください。
来月無事にあなたは約束通り50万円を返済できました。「ざまぁ!」ですよね。ですがさらにその翌月、またお金が必要になりました。
どうでしょう。
また同じ金融機関からお金を借りますか? それとも、他のところから借りますか?私なら、多分他のところにすると思います。だって、「どうせまた『ちゃんと返してくれますか?』って聞いてくるのがウザいから」。
「じゃあもういいよ。そっちが自分を信じてくれないんだったら、こっちもそっちを頼りになんてしないよ」
人は、相手から不信感を向けられると、お返しにその相手に対しても不信感を抱くようにできています。「ちゃんと返してくれるか?」と根拠もなくお客様に不信感を向けてしまった金融機関の担当者は、お客様からお返しに「信用できない担当者」の評価を受けてしまう。こういう効果を生んでしまうのが、最大の怖さです。
もちろん「好き?」というのを、恋人間のたわむれ程度に、面白半分で聞く分には全く問題ないと思います。二人の間で「ねえ、私のこと好き?」「好きに決まってるだろこのやろ~(もみくちゃ)」みたいな“絡み”が出来上がっているんだったら、このやりとりになんの問題もないはず。
だけど、相手が何の不審な態度、不誠実な面を見せていないのに、ただ単に「私って付き合うといつも彼氏から愛されてるか不安になっちゃうタイプ」という自分本位な理由で「好き?」と聞くたびに、彼はあなたを「何の理由もないのに『好き』じゃなくなることがあるかもしれないヒト」と認識してしまうかもしれないのです。
「好き?」に限らず、「浮気してない?」みたいなのも同じですね。なんの心当たりも全くないのに、深刻そうに「浮気してない?」と聞かれたら、おそらく「俺じゃなくて、そっちこそなんか怪しいことがあるんじゃないの?」という気分になるんじゃないでしょうか彼は。「好き?」と聞けば聞くほど二人の愛情がチープになっていく理由は、こんな感じです。
だから今度からは、「好き?」と疑問形で聞きたくなったときにはぜひ、「好き」と断定形で伝えてあげてください。これなら、「好き?」と180度正反対の効果がありますから。(遣水あかり/ライタ-)
(ハウコレ編集部)