ついに人間の世界へ(涙)江戸時代のみかん商人・長右衛門の小笠原漂流記【四】 (4/5ページ)
「ところで、今日は何月何日じゃ?」
「日付も判らんようになりなすったか……まぁ随分とご苦労なすったようじゃの。今日は4月25日じゃ」
旧暦の1か月はすべて30日ですから、勘定すると実に110日(25日+30日+30日+25日)ぶりの接触となります。
もしかしたら、人恋しい感情さえ忘れかけていたかも知れませんが、人間社会に戻って来られた長右衛門たちの喜びは、想像するに余りあります。
これまでの足取りをおさらいさぁ、八丈島までやって来られれば、本土はもう目前です。
長右衛門たちはしばらく八丈島で逗留しますが、これまでの疲れをじっくりと癒し、船の最終メンテナンスに勤しみながら、これまでの苦労を思い返します。
【長右衛門の漂流記録】※島の名前は現代表記