うどんの酸いも甘いも知り尽くす! 香川大学・合谷祥一先生の「うどん学」 (3/5ページ)
この講義を進めていく中で、どのような点が面白い、興味深いと感じられましたか?
専門家の先生から意外な話が聞けることもあるので、それが面白いですね。先の「ゆで汁の話」はまさにそうです。自分が考えていた以上に深刻な問題であることをあらためて知ることができました。
また、香川県出身でも、うどんを打ったことがない学生が多いのが意外でした。うどんは身近な食材ですが、学生たちもさまざまな新しい発見をしてくれているようです。

学生自らがうどんを打つ実習も行われる
――反対に、難しいと思われる点は何でしょうか。
教える内容が幅広いことですね。
私一人で教えているわけではないのですが、それでもジャンルが多岐にわたるので、統括する側からすると、どのようにしてまとめるのかを考えるのは簡単ではないですね。受講している学生はもっと大変かもしれませんが(笑)。
うどんは単純ゆえに個性が出やすい興味深い食材――素朴な疑問なのですが、なぜ香川県でうどんが名物になったのでしょうか?
実は諸説あって明確な答えを出すのが難しいのですが、一つは香川県が昔から良質な小麦ができる地域だったことが挙げられます。
江戸時代に編さんされた類書『和漢三才図会』には、「讃州の丸亀産を上等とする」という記述も残っています。
――おいしいうどんが打ちやすい環境だったのですか。
また、小豆島はしょうゆの産地ですし、塩や煮干し(いりこ)も手に入りやすいことから、うどんに欠かせない「だし」を作るための環境も整っていました。