世界トップクラスの自転車競技選手が自身の脚の写真を公開。人体解剖図のような象徴的なふくらはぎに隠された真実 (4/6ページ)
『スケルトンズ・イン・ザ・クローゼット(Skeletons in the closet)』というタイトルで綴られたそのブログには、当時のブライコヴィッチさんの心の葛藤がこのように記されてあった。
気付いた時には摂食障害に陥っていて、自分でコントロールできないところまで来ていましたが、誰にも助けを求めず、長い間過食症に苦しんでいました。
でも、(去年)7月の検査で陽性反応が出て、全てをUCI(国際自転車競技連合)に打ち明けました。
当時、私は栄養補助食品としてサプリメントのみを摂取していました。それだけが唯一口にできるものだったからです。
ですが、そのサプリメントは汚染されていました。ドーピング検査で、メチルヘキサンアミンという交感神経作動薬が含まれていることがわかったのです。
レース出場停止を言い渡されてからは、自転車に乗る度に泣かない日はありませんでした。私が心から愛し、一生を捧げた自転車競技を奪われて、相当落ち込み、全てが闇に包まれたように感じて、ヤケになりました。
でもそれは、ある意味人生のいい転機となりました。私は救いを見つけ、今は順調です。自身も取り戻し、自分を愛せるようにもなりました。他人を愛するためには、まず自分を愛す必要があることも学びました。