インドネシアで発見された小型の人類「ホビット」は急速な進化を遂げていた (3/4ページ)

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 これは、かつてニュージーランドにビッグバードよりも遥かに大きな鳥が生息していたことや、地中海の島々をミニクーパーサイズのゾウが歩いていた理由の説明となる。

 このフローレス島には、そのもっとも顕著なふたつの例がある。巨大なコモドオオトカゲと小さなホモ・フローレシエンシスだ。

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ホモ・フローレシエンシスの頭蓋骨のレプリカ
image credit:Ryan Somma / wikimedia commons

・急速に進化したホモ・フローレシエンシス

 「島というのは特殊なのです」と語る、フェデリコ2世・ナポリ大学の古生物学者パスクアーレ・ライア。「形態学的、文化的に言うと、ほかのヒト科生物の進化はこれとはまったく違います」

 ライアの研究チームは、島嶼化に関係するいくつかの進化の力を考慮に入れて、コンピューターシミュレーションに組み込み、ホモ・エレクトスがどれくらいの速さで小型化したかを調べた。

 その結果、1万年未満のわずか数百世代で小型化が起こった可能性があるという結論が出て、ライアは驚いた。これはよく進化と関連づけられる氷河の変動ペースに匹敵する速さだ。
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